【コンディショニングのための基礎知識②】コンディショニングと痛みの病態

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身体に痛みを感じたとき…この痛みは何からくる痛みだろう?と不安になる方は多いと思います。ネットで検索すると坐骨神経痛や腰からくる痛みなど仰々しい言葉が目に入ります…。

みなさんには痛みがなぜ起こるか(痛みの病態)について知っていただき、最終的には痛みを感じた時に慌てたり、過剰に不安になることなくセルフコンディショニングを自身でできるようにしていきましょう。

そのための重要な組織である「神経」について話を進めていきます。

神経のたわみとすべり

痛みの感知するのは神経。

痛み・しびれ・張り感など身体の不調は神経に後に説明する刺激や状態変化が起こることでその情報が脳に伝わり感じています。

筋肉がゴムのように伸び縮みするのに対し、神経はビニール紐のようにあまり伸び縮みはしません。神経はたわみを持ちながら全身に存在しており、関節運動の際にたわみが伸ばされることで伸長負荷に対応します。

そして、もう一つ神経の重要な動きがあります。それは神経のすべり(滑走)です。神経は隣接する筋肉、靭帯、皮膚など様々組織と円滑に滑走する機能も持ち合わせています。

痛みの病態 炎症と循環トラブル

神経が以下の状況に陥り刺激が加わると痛みとして感じます。

●炎症

炎症は体が治癒しようとする反応としての痛みです。骨折や肉離れなど身体がダメージをうけると炎症反応として痛み物質が産生され神経を刺激します。治癒しなければならないところを動かしたくないですから、「ここは動かさないでね~」というメッセージとして脳に痛み刺激を送っていると考えています。

●循環トラブル

循環トラブルとは神経が酸欠状態になることによる痛みです。正座を長時間した際の足のジンジンがまさにこの状態です。私はこれも身体を守る反応なのではと思っています。体の細胞が生きていくには酸素が必要です。酸欠状態を脳に知らせるために痛み物質が産生され神経が刺激されていると考えています。

おわりに

今回はコンディショニングの際に知っておきたい痛みの病態についての内容でした。

説明した2つの病態に加え摩擦ストレス(次回解説)は上記の図のように炎症→循環トラブル→摩擦ストレスと経時的に変化していきます。また、1つが単体で生じているわけではなく、重なって(オーバーラップ)痛みが生じています。

コンディショニングでは自分が感じている痛みはどの病態が主なのかを見極めることが大切になります。その方法も随時共有していきたいと思います。

次回はコンディショニングの根幹になる4つの基礎知識の内の3つ目【からだへのストレス】についての記事です。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

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