胸を張り肩甲骨を寄せて歩きましょう…
肩甲骨を立てて(立甲して)良い姿勢を保ちましょう…
肩甲骨を回して肩こりを予防しましょう…
今日では多くの予防体操やフィットネスメソッドで「肩甲骨」が重要視されています。
しかし、「肩甲骨」とはいっても
背中にある骨…
肩の上下…
といったようにぼんやりとしたイメージでなんとなく動かしているという方も多いのではないでしょうか?
今回を含め4回に分け「肩甲骨」を題材にして話を進め、最終回はコンディショニング方法を皆さんに共有します。
「肩甲骨」の形や機能を理解し運動をイメージできるようになりより良いコンディショニングができるようにしていきましょう。
本日は肩甲骨の解剖をお伝えします。
肩甲骨の位置
肩甲骨は背中の上1/3程度を覆っています。
多くの骨と連なり関節を構成しています。
上腕骨と肩関節、鎖骨と肩鎖関節、胸郭と肩甲胸郭関節を構成しています。
上記すべての関節が連動し上肢の運動が成り立っていますが、今回取り上げる肩甲骨の動きにおいては肩甲胸郭関節が重要です。
肩甲骨を触ってみよう
実際に上記の図の肩甲骨の形をイメージして肩甲骨を触ってみましょう。
今回は左手で右の肩甲骨を触れてみます。
●上角
肩甲骨の上部にある突起を上角(じょうかく)と言います。
左の手で前から肩に手を置くと肩甲骨の出っ張り(肩甲棘)が触れることができます。
出っ張りを内側に辿っていき一番内側部分が上角です。
上角は筋肉や神経・血管が密集しており、肩こり改善のポイントとなる部位です。
●肩峰
上記した肩甲骨の出っ張りを外側辿り、肩の一番外側の部位を肩峰と言います。
肩峰には肩甲骨周囲で一番大きい筋肉である三角筋が付着しています。
体表から振れやすい部位ですので、肩関節の運動や姿勢の評価の指標となります。
●下角
肩甲骨の一番下の部位を下角(かかく)と言います。
左手を後ろから回し最初に触れる突起が下角です。
背中を丸めながら触れると形が分かりやすくなります。
また、右手を挙げ左手を脇の下(少し背中側)を探ると下角を触れることができます。
おわりに
「肩甲骨」は意外といびつな形であることを知れたのではないでしょうか。
実際に触れることで形を把握でき、運動のイメージがしやすくなると考えています。
次回は「肩甲骨の機能」についての内容になります。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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