2023年11月11日の記事で国民病である「肩こり」はヒトの構造、社会的な背景を踏まえるとヒトの宿命と言え、この事実を前提にコンディショニングを行っていくことが大切であることをお伝えしました。
そして、前回「肩こり」の病態はからだの表層組織の柔軟性の低下や組織同士のすべりが悪いことが主であることを説明しました。
本日は病態を踏まえて本当に必要なマッサージを紹介します。
「肩こり」に効くマッサージと運動
●ステップ1
首を写真のように動かしいつも感じている症状(張り感など)がどの方向で出現するか確認します。
以下に説明するステップ毎(マッサージや運動後)に再度確認し、症状の変化を確認し病態をつきとめましょう。
●ステップ2 皮膚のスライドマッサージ
皮膚の病態にはタオルを用いた乾布摩擦が効果的です。
症状がある部位を中心に図の皮膚の層をすべらせるイメージを持ってください。
ポイントはタオルを皮膚に密着かつ圧迫させて行うことです。
●ステップ3 筋膜のマッサージ・ストレッチ
筋膜にはつまみマッサージ・ストレッチが効果的です。
イラストの筋膜の層を引きはがし、すべらせるイメージをもちましょう。
ポイントは指の腹でつまみ、皮膚をからだから浮かせるように行うことです。
●ステップ4 筋と筋の間のストレッチ
筋肉と筋肉の間のストレッチには筋肉の緊張‐ゆるみ(収縮‐弛緩)の繰り返しが効果的です。
筋肉と緊張とゆるみ意識し、筋肉を長い距離すべらせるイメージをもちましょう。
ポイントは痛みのない範囲で大きく動かし、姿勢を変えて行うことです。
おわりに
「肩こり」の「病態(何が痛いか)」が分かると自分に真に必要なマッサージや運動が見えてきます。
本日紹介した方法はご自宅できる簡単なものですのでぜひ試してみてください。
次回はなぜ肩の表層組織に問題が生じてしまうのか、肩にかかるストレスについての内容です。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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