ピックアップ筋肉シリーズ!
このシリーズは1つの筋肉をピックアップしその特性や機能を私の視点で掘り下げてみなさんに共有します。
本日のピックアップは「腰部多裂筋」です。
腰部のインナーマッスルとして注目されている「腰部多裂筋」。
ヒトが2足直立で活動することにおいて腰部の安定は必要不可欠です。
腰部多裂筋の解剖
多裂筋は頸椎から腰椎の背骨の突起のすぐ横を走行しています。
特に腰部では発達しており手で容易に触れることができます。
図のように脊柱の全長にわたって存在しますが1つ1つは短い筋肉です。
その重要な機能として2つを紹介したいと思います。
●腰椎前弯作用。
●腰椎安定作用
腰椎前弯作用
左右にある多裂筋が同時に活動すると腰椎の前弯が生じます。
腰椎の前弯は体幹の直立に必要不可欠は動きです。
過去ピックアップ筋肉で深堀した大腰筋との共同作業で腰部多裂筋も上に伸び上がる動きに貢献しています。
腰部多裂筋の機能が低下すると腰部の前弯が保持できなくなり円背姿勢が進行します。
腰椎安定作用
多裂筋は体幹のインナーマッスルとしての機能が注目されています。
腰椎の関節のすぐそばを走行し、その活動は関節の面と面を引き付け安定性の向上に貢献しています。
また、多裂筋は腹筋群との深い関わりを持ち、相互に影響を及ぼしています。
多裂筋と腹筋群が助け合いながら体幹の可動性や筋力を担保しています。
腰部多裂筋が正常に活動することで背骨1つ1つをバランスよく動かすことができ体操選手のような大きくしなやかな体幹の動きが可能となると考えています。
腰部多裂筋のコンディショニング
●柔軟性改善エクササイズ
●多裂筋エクササイズ(腰椎前弯)
おわりに
腰部多裂筋は1つ1つは小さい筋肉ですが非常に重要な機能がある筋肉です。
背骨の骨の横で触れることができ、その収縮を感じやすいため、手で触れながらストレッチやエクササイズをするとより効果的です。
上記のエクササイズはご自宅で一人でできますのでぜひ行ってみてください。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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