ピックアップ筋肉シリーズ!
このシリーズは1つの筋肉をピックアップしその特性や機能を私の視点で掘り下げてみさなさんに共有します。
前回から「大腿四頭筋」をピックアップして解説しています。大腿四頭筋はその名の通り4つの筋肉の総称になります。機能的には2つに分かれますので、前回と今回の2回に分けて解説していきます。
大腿四頭筋広筋群の解剖
本日は大腿四頭筋広筋群について解説していきます。
大腿四頭筋の中でも外側広筋、内側広筋、中間広筋を総称して広筋群と呼びます。
広筋群は大腿骨の表と裏、上下と幅広く起始します。ひざお皿に集まるように走行し脛(すね)の前に付着します。一部膝関節の全体をつつんでいる袋(関節包)に付着があります。この起始・付着、走行の特徴から膝の運動に関与します。
衝撃吸収作用
広筋群はウォーキングやジャンプの着地の衝撃吸収に貢献しています。地面からの衝撃を膝関節が伸びた状態からスムース曲げることで吸収します。大きく素早いかつタイミング良い筋肉の収縮が求められますが、広筋群が無意識の内に頑張ってくれています。
膝の安定化作用
広筋群は膝関節の運動の軸を作る作用があり安定性に関与しています。図のように膝関節のすぐそばを走行し、その収縮は関節の面と面を近づける力を生みます。特に膝が伸びている状態で力が入ることが重要です。
写真のような立った状態での四つ這い姿勢で膝を伸ばしきるトレーニングが非常に有効です。膝を伸ばしきった状態で広筋群に「グッ」と素早く収縮が入ることが重要です。目で見て広筋群の収縮を確認すると良いでしょう。
おわりに
広筋群は膝関節を守る縁の下の力持ち的な役割があることが分かっていただけたかと思います。広筋群の収縮が基盤となりはじめて大腿直筋の大きなパワーが発揮されます。
前回から2回にわたり「大腿四頭筋」をピックアップしてきました。その大きさからも重要な機能があることがわかる筋肉です。
みなさんのコンディショニングやトレーニングの参考になればと思います。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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