ピックアップ筋肉シリーズ!
このシリーズは1つの筋肉をピックアップしその特性や機能や私の視点で掘り下げてみなさんに共有します。
本日ピックアップするのは
「大殿筋」
です。
おしりの面積の大半を占め、その大きなからも重要な筋肉であることが想像できる筋肉です。
大殿筋の解剖
大殿筋は骨盤の後面(仙骨、腸骨)と一部靭帯から起始し大腿骨に付着があります。
大きな筋肉であり膜性に周囲の組織と連結しており、その収縮は全身に及びます。
その重要な機能として3つを紹介したいと思います。
・ももを引く
・脊柱直立姿勢の維持
・衝撃吸収
ももを引く
股関節伸展運動とも言い、足に体重がかかっていない状況で大殿筋が収縮し起始と付着が近づくとこの作用が働きます。
股関節に対する作用はこの伸展が主ですが、開く(外旋)・閉じる(内転)の作用もあることも知っておきましょう。
脊柱直立姿勢の維持
大殿筋はヒトが四つ足動物から進化した際に大きく発達した筋肉です。
そして、四つ足動物とヒトの最大の変化は2足直立であると言えます。
足に体重がかかっている状況で大殿筋が収縮すると脊柱をまっすぐ保つ作用が働きます。
特にからだが前方に倒れると大殿筋が活動しバランスをコントロールしてくれています。
また、あらゆるスポーツ動作の準備・開始姿勢として重要視される前傾姿勢(パワーポジション)の維持にも貢献度が高いと考えています。
衝撃吸収
大殿筋はウォーキング、走動作、ジャンプの着地の衝撃吸収に貢献しています。
からだが倒れないように強い活動が求められますが大殿筋が無意識の内に頑張ってくれています。
大殿筋のコンディショニング
●ストレッチ
●ブリッジトレーニング
※ストレッチと収縮(トレーニング)交互に繰り返すことでより効果的にコンディショニングができます。
おわりに
大殿筋も含めた骨盤周囲の筋肉はヒトの直立姿勢での活動に必要不可欠です。
また、多くのトップアスリートの共通点の一つとして骨盤周り筋肉が発達していることが挙げられます。
このことから
健康維持
スポーツパフォーマンス向上
両方の観点から大殿筋のコンディショニング、トレーニングが必要であると言えます。
大殿筋はからだの表面にありますので、その収縮を触って確認しながらコンディショニングを行っていきましょう。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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