現在、所属している施設では超音波診断装置(以下エコー)が複数台設置してあります。
当院は医師、理学療法士がタッグを組み、エコーを中心とした診断、治療に力を入れています。
本日はその背景とエコー診療の重要性について話をします。
昨今、腰痛や肩こり等慢性的な痛みを悩みに抱える方は多いです。
3年に1度厚生労働省によって実施される国民生活基礎調査によると男女ともに腰痛・肩こりが1位、2位となっています。
この「国民病」ともいえる症状の病態(原因)について一般的に「骨・関節変形」、「軟骨のすり減り」、「首・腰からくるもの」といった曖昧なメンタルモデルが形成されている傾向にあるのではないでしょうか。
医療機関の診療もレントゲン検査による骨の異常がなければ投薬と湿布の処方での対応が大半を占め、病態(痛みの原因)が曖昧なままの対症療法が中心です…。
しかし、ヒトのからだは筋肉、靭帯、腱、脂肪、軟骨、骨膜、神経、血管など軟部組織が存在しそれらが病態であることが圧倒的に多いと感じます。
これら軟部組織はレントゲンに写ることはなく上記したように痛みの病態として見逃されているのが現状です。
この軟部組織の状態の確認に優れているのがエコーです!
近年、整形外科医療、リハビリテーション医療においてエコーによる診療が発展し、軟部組織の状態(損傷・炎症)、動態・滑走性(硬さ)が可視化され、痛みの病態の把握が可能となってきました。
当院では医師・理学療法士がエコーを駆使し¨何が痛いのか¨を追及する診療を行っています。
本格的にエコーの勉強を始めてまだ半年ほどで知識や技術はまだまだですが、毎日エコーに触れて練習をしています。
今後も研鑽を積んで
何が痛いのか
を追及し
患者さんが満足する
施術ができるようにしていきます。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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