【足くび・足うら・足ゆび その⑤ 「足」の神経路】

記事

2023年9月2日の記事からここまで4回にわたり「足」の機能について共有してきました。

●衝撃吸収

●体重移動

●バランスコントロール

「足」の重要性が理解できたみなさんの中で実際に「足」を動かしてみた方もいらっしゃると思います。

そして、意外と上手く動かすことができないこともにも気づいてしまったかも…

しかし、大丈夫です!

「足」には特殊な神経路によって支配されており、繰り返し練習すればしっかり動くようになります。

実際のコンディショニングやエクササイズ方法は次回お伝えしますので、今回はそのために知ってくべき「足」の神経路について話を進めていきます。

※足の裏、足の趾を含めた足首から先の部分を「足」と表現します。

足ゆびの機能

「足」の中でも足の趾(ゆび)を自由自在に動かすことはかなり難しいです。

足ゆびはイラストのような前方への体重移動の土台としての機能があります。

歩行においてはうしろの一歩が出たときに体幹が足を超えるまで前に流れることが重要です。

そのためには、足ゆびがしっかりと地面を捉え体重移動の土台として準備がととのわないといけません。

外反母趾、胼胝など痛みを伴う病変や浮指がある方は図のように体幹を前に流すことができず、からだへのストレスとなってしまいます。

「足」のポテンシャル

ヒトの祖先であるサル似た動物の「足」は樹上生活のためにしっかり握れる形をしていたと考えられています。

ヒトは二足直立で移動し、現代では靴を履いて歩くようになったためこの機能が退化してしまったとされています。

しかし、本来「足」には手と同じように動かすことができるポテンシャルがあると言えます。

なぜかというと「足」は細かい動き(巧緻性)を司る神経路に支配されているからです。

「足」の神経路 「足」は手指のように動く

神経路には大きく2つの経路があります。

●腹内側系神経路 体幹の安定 

         Tシャツ・短パンの領域

●背外側系神経路 四肢の巧緻性の運動 

         先っちょの領域

「足」は手と同様に巧緻性を司る神経に支配されています。

このため、足趾は本来手の指と同様に細かく動く機能を有しています。

機能が低下してグーチョキパーができない方もトレーニングをすれば動くようになります。

上記2つの経路は互いに協力関係にあります。

重要な事として腹内側系神経路が機能し体幹が安定するとおのずと背外側系神経路の機能も向上しやすいということも知っておきましょう。

おわりに

現代では靴を履くようになり、子どもたちが裸足で遊んだりする機会も減ってしまい、「足」の機能低下に拍車がかかっていると感じます。

このため、子どもたちが「足」を使う習慣・環境を作ることも大切だと感じます。

そして、大人は意識して「足」をコンディショニングする必要性があると考えています。

次回から「足くび」と「足うら、足ゆび」の2回にわけて、実際のコンディショニング方法をお伝えします。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

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