2023年6月17日と6月24日の記事で「姿勢の重要性」「真の姿勢のまっすぐの意味」について解説してきました。
形としてまっすぐではなく、バランスを取り、動きに対応できるリラックス状態が「真のまっすぐ」であることをお伝えしました。
それを踏まえた上で本日は私が考える姿勢改善についての考え方について話を進めていきます。
姿勢は矯正できるの??
今日では様々な姿勢矯正のメソッドがあります。すべてのメソッドを体験・理解はできていませんので本当に姿勢が矯正できるのかはわかりません。
しかし、小さな子どもなら話は別ですが、骨格が成熟した大人の姿勢が矯正できるかといわれると疑問を持ちます…。
少なくとも私の姿勢に対する考え方には矯正という概念はありません。
良い姿勢を意識し続けることは難しい…
姿勢が矯正可能であったとして…
目指すべき理想的な姿勢があったとして…
24時間それを意識し続けて維持することは不可能に近いのではないでしょうか。
また、個人的な意見ですが痛みやからだへのストレス軽減などコンディショニングにおいては万人に共通する理想の姿勢は存在しないと考えています。
ヒトはまだ2足歩行は始めてから歴史が浅く、構造上異常が多いとされています。正常とされている姿勢もたくさんの方の平均でしかなく、異常である中での正常であるという認識も必要なのではないかと思っています。
私の姿勢改善の考え方
●姿勢と症状との関連を考える
例として腰痛を考えてみます。
腰椎が曲がった姿勢をしており、腰の広い範囲で重だるい腰痛がある方がいたとします。
痛みがある範囲の皮膚・筋膜を滑らせるマッサージを行い一時的に症状が改善し、痛みの原因が皮膚・筋膜で腰の曲がりと関連があることが示唆されました。
このように症状と姿勢の関連が分かって初めて姿勢を改善する必要があるのではないかと考えています。
症状が軽減する姿勢になれる可動域が保たれているか
上記の腰痛の例で考えると腰椎を前弯に動かすことが腰痛のストレス軽減になります。
ここで重要なことが腰椎前弯の可動域が十分に保たれているかどうかです。
腰椎の前弯が腰の負担を軽減することが分かっても1日中意識することは困難です。自身の腰椎後弯が腰痛の原因と認識し、日常生活で気づいたときに前弯を意識したり、セルフマッサージしコンディショニングできることが大切であると考えています。
おわりに
姿勢はみなさん良くしたいと思っています。しかし、万人に共通する良い姿勢はないため、個々に適したポイントや工夫が必要です。大切なことは脊柱を中心とした可動域を維持・向上することと考えています。そのために、次回解説する姿勢の分類を理解し、自身のタイプとどこの可動域が悪くなりやすいかをみなさんには知っていただきたいとい思います。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
コメント