前回の記事で、
変形=痛み
は必ずしも成り立たないということをお伝えしました。
それを踏まえて、前回の記事でも例に挙げた「変形性膝関節症」について2回に分けて深堀りしていきます。
重要なこととして、変形ではない、
レントゲンに映らない組織が痛みを出し、
そこに負荷がかかるからだの特徴や動きの癖
があるということを知っていただきコンディショニングを実践していきましょう。
変形性膝関節症の痛みの特徴
まずは変形性膝関節症の症状を確認しましょう。下記に該当する症状はひざの状態は重篤でない場合が多いです。コンディショニングを行って症状を軽くしましょう。
・朝痛い(少し動けば痛みが軽くなる)、
夕方痛い
・特定の動きで痛い
例)階段の下りが痛い、立ち上がる時痛い
・下図に示す場所が痛い
多くの痛みは膝蓋下脂肪帯が原因
「膝蓋下脂肪帯」
筋肉や関節ではないため初めて聞いた方も多いのではないでしょうか。
上記の痛みの特徴がある方は膝蓋下脂肪帯という組織が痛みの原因である場合が多いです。
膝蓋下脂肪帯は膝のお皿の側面と下面にある組織です。脂肪と名前に付きますが、皮下脂肪とは違った性質を持ち、非常に柔らかくどろどろとした組織です
膝の屈伸とともに大きく変形・滑走し、膝周囲の神経や血管を保護する役割があると言われています。膝蓋下脂肪帯にストレスが慢性的に加わり、硬くなると膝を動かした際のすべりが悪くなり痛みに繋がります。
膝蓋下脂肪帯のマッサージ
以下に紹介するマッサージを自身で行い痛みが楽になるか試してみましょう。
●左右スライドマッサージ
●圧迫、引っ張りマッサージ
おわりに
膝蓋下脂肪帯はレントゲンには写らない組織です。しかし、変形性膝関節症の痛みの原因として最も多いのが膝蓋下脂肪帯と言えます。このことをみなさんには知っていただき、痛みのない範囲で紹介したマッサージを試してもらいたいと思っています。膝蓋下脂肪帯が硬さが改善すると痛みのみならず、力も入り易くなります。
次回、(膝蓋下脂肪帯も含めた)膝の組織のダメージが蓄積しやすい膝の特徴をお伝えしその改善エクササイズを共有してきます。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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