2023年5月20日の記事で、
変形=痛み
は必ずしも成り立たないということをお伝えしました。
そして、前回の記事で膝関節の中で最も痛みの原因となるやすい組織として
膝蓋下脂肪帯
を挙げ、コンディショニング方法を紹介しました。
本日は(膝蓋下脂肪帯も含めた)膝の組織のダメージが蓄積しやすい膝の特徴とその改善エクササイズを紹介していきます。
曲がり膝
ひざは伸びきった状態で安定する構造をしています。伸びきることで側副靭帯が適切に緊張し体重を支えることが可能です。
少しでも曲がった状態で体重を支えようとしてしまうと安定を欠き、膝周囲の組織にストレスが生じてしまいます。
自分の膝がしっかりと伸びているかチェックする方法は過去の記事で紹介していますので参考にしてください。
外捻じれ膝
膝は加齢とともに捻じれを生じていきやすいです。図のように大腿に対して下腿が外に捻じれる方(つま先が外を向く)が多いです。このような捻じれは膝の十字靭帯の緊張を解き、安定性の低下を惹起させます。また、動きの中での外捻じれも助長させ膝周囲の組織に伸長、摩擦ストレスがかかってしまいます。
外捻じれ改善エクササイズ
外捻じれ改善には逆の動きとなる内捻じれ方向に膝を誘導しながら、膝を伸ばしきる運動が有効です。以下の写真を参考にエクササイズを行ってみましょう。
おわりに
変形=痛みはかならずしも成り立たない
くどいようですが、このことをみなさんにはしっかり理解してほしいと思っています。
変形自体を矯正するのは容易でないですが、症状の軽減は可能です。
痛みを出している組織を柔らかくし滑らせること
ストレスとなっているからだの特徴や動きを改善すること
この2つが症状改善の糸口です。
外反母趾や脊柱後彎変形などみなさんが困っている変形性疾患も同様に考えることができます。またの機会に本ブログで触れていければと思っています。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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