【国民病肩こり その②】 肩こりの病態

記事

前回の記事で国民病である「肩こり」はヒトの構造、社会的な背景を踏まえるとヒトの宿命と言え、この事実を前提にコンディショニングを行っていくことが大切であることをお伝えしました。

本日は「肩こり」の病態(何が痛いのか)に話を進めます。

病態をイメージできることでより効果的にコンディショニングができると考えています。

病態の理解にはまず自身の症状を確認することが大切ですので、以下に説明するセルフチェックを行ってみましょう。

症状のセルフチェック

●場所

首動かして普段感じている肩こりの場所をチェックしましょう。

多くの方は図で示す赤色の部分に肩こりを感じることが多いのではないでしょうか。

●症状のパターン

¨朝起きた後¨

¨一日中仕事をした夕方¨

¨パソコン作業の時¨

などご自身の肩こりのパターンがあるか思い起こしてみましょう。

●症状の性質

肩が張る…

重ったるい…

表現しにくい違和感…

などご自身がどのように症状を感じるかを言葉にしてみましょう。

肩こりの病態

上記セルフチェックの中で例に挙げた症状(場所・パターン・性質)の肩こりの多くはからだの表層の組織が病態であることが多いです。

具体的には皮膚・筋膜・筋と筋の間が挙げられます。

これらの組織自体の柔軟性低下や組織の間のすべりを改善することで肩こりを対処できると考えています。

組織の間には神経や血管が豊富に存在します。

肩にストレス(今後説明)かかりつづけることにより、循環トラブルや摩擦トラブルが生じ張り感や重い痛みといった症状として脳が感じていると考えています。

※おさらい記事 循環トラブル・滑走(摩擦)トラブル

おわりに

今まで「肩こり」とはいってもからだの中がどのように変化しているのか考えたことがない方がほとんどかと思います。

しかし、病態(なぜ凝り感を感じるのか)が頭の中でイメージできることで本当に必要なコンディショニングが見えてくると考えています。

次回、本日共有した「肩こり」の病態を踏まえた実践的なマッサージと運動を紹介します。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

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