前々回「痛みの病態(何が痛いのか)」について、前回「からだへのストレス(どうして痛いのか)」についてお伝えしました。
私はこの「病態」から生じる症状とそこにかかる「ストレス」を「筋肉の動き」によって改善、コントロールできるのではないかと考えています。
~肩こりを例に~
肩こりの病態(何が痛いのか)の多くは皮膚と筋肉、筋肉と筋肉のすべりが悪くなるこによるものが多いです。
これを筋肉の緊張-ゆるみを用いて症状を軽減を狙います。
また、その原因となっているストレス(どうして痛いのか)に対してもを筋肉の動きを介してからだの使い方を学習し、症状の軽減を目指します。
※肩こりについては別の記事で深堀します!
本日はこの「筋肉の動き」について深堀していきます。
筋肉の動き
息をする・立つ・歩くなどみなさんの日常生活には筋肉の活動が必要不可欠です。
上記の肩こりの例のように、私が考えるコンディショニングは主として筋肉の動き介しながら行います。その際に筋肉の動きをイメージできるとより良いコンディショニングができますので、以下に説明する筋肉の動きを理解しましょう。
ストレッチ-たわみ
緊張-ゆるみ
すべり-変形
ストレッチ-たわみ(伸長-短縮)~可動域に直結~
ストレッチ-たわみは受動的に行われる動きです。ゴムの性質をイメージしましょう。
筋肉がどこまで長く伸び、たわむかでからだの可動性が決まります。
緊張-ゆるみ(収縮-弛緩)~血液循環を促す~
筋肉の緊張-ゆるみは能動的(脳からの意識的な指令)により行う動きです。ポンプをイメージしましょう。
筋肉の周り、筋肉と筋肉の間には血管が豊富にあります。緊張-ゆるみが適切に繰り返し行われることで血管にも圧迫-解除の刺激が伝わりポンプの作用で血液循環が促されます。
意識的に筋肉を緊張させることよりも、ゆるませることのほうが難しいということも知っておきましょう。
すべり-変形 ~痛み・しびれに関与~
ストレッチ-たわみ、緊張-ゆるみ2つの筋肉の動きと同時に起こっているすべり‐変形も重要です。
筋肉はからだの中で皮膚、神経、隣の筋肉と重なりあって存在しています。運動の伴いそれぞれと円滑にすべることや変形することが求められます。
このすべり‐変形機能の低下が痛みやしびれなど症状との関連が深いと考えています。
超重要なポイント
上記した3つ筋肉の活動を組み合わせ、
たわみの位置で収縮ーゆるませながらストレッチ
を交互に繰り返し行うことが大切です。この筋肉の動きが最も長く、大きな範囲で筋肉、皮ふ、神経などのすべりや変形を促すことができます。
おわりに
私は上記の3つの筋肉の活動を症状や目的によって使い分け、コンディショニングを行うことを意識しています。共有した図のようなイメージを持つことでより効果的に筋肉の動きを引き出せるのではないかと思っています。
2023年2月25日より4回にわたりコンディショニングのため基礎知識をお伝えしてきました。
ここまで述べた知識を根幹に…
今後、健康増進やコンディショニングに関わる様々な記事を投稿していきます。みなさんには【コンディショニングのための基礎知識①~④】を繰り返し読み返していただきたいと思っています。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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