コンディショニングは絶対に必要ということを前提として…。
痛みの病態と身体にかかるストレスを予測してコンディショニングを行う!
これが私がみなさんに共有したい考え方です。
本日はコンディショニングの根幹になる4つの要素の中の3つ目。「からだへのストレス」についてお伝えします。
伸長・短縮ストレス
伸長とは組織が引き延ばされることによるストレスです。短縮は組織が縮むことによる変形や局所的な伸長ストレスも加わります。
ここで考慮しないといけないことは血管へのストレスです。
血管は全身にくまなく分布しています。皮膚や筋肉など組織が伸長・短縮すると同様のストレスが血管にも加わります。特に構造上フニャフニャな静脈への影響が強く、伸長と短縮(つぶされる)が生じると血行が悪くなり循環トラブル(うっ滞)が生じます。組織が慢性的に伸長・短縮ストレスに晒されると痛みやしびれの発症につながります。
※循環トラブルについて
摩擦ストレス
からだは表面から皮膚、筋肉、靭帯、骨が存在しそれぞれが重なり合って層構造になっています。
神経はこの層の間に多く分布し、運動によって皮膚や骨が動いたり、筋肉が活動(収縮と弛緩)をするたびにそれぞれとすべります。このすべりが悪くなると神経に摩擦負荷が加わり痛みや張り感として脳に伝達されるのだと考えています。すべりが悪くなる原因は組織が硬くなったり、水分が不足したり、組織間の癒着が挙げられます。
おわりに
痛みやしびれなどの症状を漠然と捉え不安になってしまう方は多いと思います。
そういった方はまずは上記の図のようなからだの中の構造やストレスのイメージを持つことが大切です。そして、イメージを持ちながらコンディショニングが行えると、より効果的かつ前向きに症状と向き合うことができるのではないでしょうか。
前回「痛みの病態」について、今回「からだへのストレス」について共有してきました。私はこの「病態」から生じる症状とそこにかかる「ストレス」のコントロールを「筋肉の動き」を用いてコンディショニングすることを実践しています。
次回、この「筋肉の動き」について深堀してお伝えします。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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