2023年12月30日の記事から4回にわたり「からだコーディネーション」について話をしてきました。
コーディネーションとは「運動(生活)をするために必要な様々な機構を調整する能力」のことを言います。
私の解釈を加えて言い変えると「自分の状態の変化に気づける能力、自分のからだを思うままに動かせる能力」です。
今回はコーディネーションをコンディショニングの中でどのように取り入れていくのか股関節の運動をスクワット動作を例に紹介したいと思います。
股関節主体で動かすスクワット
スクワット動作はコンディショニング場面でクライアントさんに指導することが多いです。
股関節主体でスクワットを行う場合、大殿筋というお尻の筋肉を使うことになります。
多くの方は図のように股関節が曲げることが難しく、ひざ主体で動作を行ってしまいます。
こういった方は「歩く」「立つ」「しゃがむ」など普段の生活でも股関節を使うことを避けて動かれているのかなと想像したりもします。
原因はクライアントそれぞれ違いますが、動作指導の場面でのコーディネーションの考え方を共有したいと思います。
手で股関節を意識する
手で触れる(皮膚感覚)と触れた関節の運動を意識しやすくなります。
股関節を曲げた際によるしわにそって手を当てると良いです。
姿勢を変えてみる
立った姿勢で股関節の運動が難しい方は図のようにひざ立ち姿勢で行ってみましょう。
ひざ立ち姿勢は立った姿勢より安定するため股関節の運動に意識を向けやすいです。
ひざ立ち姿勢から正座をとるような意識をすると股関節が動いてくれます。
鏡で確認してみる
股関節が主体として動いているか視覚を使用して確認します。
かだらの横から確認しましょう。
おわりに
今回はスクワット動作を例に挙げ股関節を主体に動かすコーディネーションを考えてみました。
皮膚の感覚や視覚を中心とした「知覚」に働きかけ、股関節の「認知」を補助し、大殿筋「活動」できるようにしていきます。
このようなサイクルの繰り返しを行い、からだを意のままに動かすことができることこそが私の考えるコーディネーションです。
今後、他の部位も含めてより良いコーディネーション方法を模索していき、適宜みなさんに共有していこうと思います。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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