【からだコーディネーション その④】 活動

記事

2023年12月30日の記事から「からだコーディネーション」についての内容となっています。

コーディネーションとは「運動(生活)をするために必要な様々な機構を調整する能力」のことを言います。

私の解釈を加えて言い変えると「自分の状態の変化に気づける能力、自分のからだを思うままに動かせる能力」です。

自身のからだをコンディショニングする上でコーディネーション能力は非常に重要です。

コーディネーションには3つの過程がありますが、前回、前々回では「知覚」「認知」についてお話しました。

本日は「活動」について深堀りしていきます。

3つ過程を分かりやすく会社運営に例えると、「活動」は会社のイケてない社長と言えます。

活動とは 

活動とは脳・神経から筋肉への指令により関節運動が起こることを指します。

ヒトのからだは多くの筋肉、関節からなり、そのすべてはバランスよくスムースに動けなければなりません。

脳皮質(のうひしつ) イケてない社長

脳の中央よりやや前方で脳表面に位置する脳皮質(脳皮質)が活動の起点となります。

どの関節をどの方向に動かすのかを計画し、指令を出します。

しかし、指令を出しっぱなしであとは何もしないイケてないリーダーであるため、優秀なスタッフが必要です。

脳幹~総務部~

脳皮質からの指令の際には認知過程で触れた脳幹や小脳など様々な機構の協力が必要です。

「足を挙げる」という脳皮質からの指令で起こる活動を例に考えてみます。

「足を挙げる」には体幹部の固定が必要となります。

この時「足を挙げる」という活動のコンマ数秒前には無意識に腹筋に力が入ります。

こういった体幹部の無意識的活動をコントロールしているのが脳幹です。

会社の根幹である総務部の働きと言えます。

小脳~現場マネージャー~

「足を挙げる」時に急激に挙げたり、運動が大きすぎると関節へのストレスになります。

活動の大小、速度、タイミングを適切に指示するのが小脳の役割です。

現場のかじ取りをするマネージャーの働きと言えます。

神経、筋~現場・営業~

「足を挙げる」には大腿神経という末梢の神経や腸腰筋、大腿直筋の活動が必要です。

神経の伝導機能が落ちていたり、筋肉の滑走障害や萎縮があると活動はできません。

現場スタッフが優秀でないとやはり仕事はなりたちません。

また、現場が機能しないとお客さんの声、つまり知覚情報も途絶えるため認知過程にも影響を及ぼすでしょう。

おわりに

2023年12月30日の記事から「からだのコーディネーション」に3つの過程について話をしてきました。

身体内部で起こっていることも多く意識することは難しい過程ですが、知っておくとコンディショニングの様々な場面で役に立ちます。

次回は実際にコーディネーションをコンディショニング場面でどのように活用していくかを共有します。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

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