【からだのコーディネーション その③】 認知

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2023年12月30日から「からだのコーディネーション」についての内容となっています。

コーディネーションとは「運動(生活)をするために必要な様々な機構を調整する能力」のことを言います。

私の解釈を加えて言い変えると「自分の状態の変化に気づける能力、自分のからだを思うままに動かせる能力」です。

自身のからだをコンディショニングする上でコーディネーション能力は非常に重要です。

コーディネーションには3つの過程がありますが、前回は「知覚」についてお話しました。

本日は「認知」について深堀りしていきます。

3つ過程を分かりやすく会社運営に例えると、「認知」は会社の運営に必要不可欠な総務や現場のかじ取りをするマネージャーとしての機能を担っています。

認知とは

認知とは知覚過程で得たたくさんの情報をまとめて活動過程に関わる器官に必要なだけ送ることです。

認知に関わる脳の機関はたくさんあり少々複雑ですが、私が着目しているのは脳幹小脳です。

脳幹 ~総務部~

 

脳幹は図のように脳の根本に存在します。

姿勢コントロール、歩行、意識(覚醒)に関連した認知過程の中継点としての役割を持ちます。

皮膚・筋肉・関節からの感覚、視覚、前庭覚(耳)などあらゆる情報を一挙に受け処理しています。

脳幹の働きで重要なこととして姿勢のコントロール(無意識的な反応)に深く関わりを持っています。

小脳 ~現場マネージャー~

小脳は脳幹の後に位置します。

知覚過程と活動過程を常にモニタリングし運動の微調整を担っています。

活動過程から「この動きをします!」という情報と、知覚過程から「動いてみたらこうでした!」という情報を比較して、その誤差を検知し「今度はこう動いたら?」と運動を微調整しているのが小脳です。

※脳幹と小脳は活動過程にも深く関わりもつため次回でも触れます。

おわりに

本日紹介した認知過程は複雑な認知過程のほんの一部です。

また、反射のような脳を介さない認知過程もとても重要になります。

私が紹介するコンディショニングやトレーニングは認知過程に関わる「脳トレ」と言っても過言ではないかもしれません。

認知過程は無意識な要素が多いので意識して様々なコンディショニング(刺激)を脳に与えてやりましょう!

次回はコーディネーションの3つの過程の中の「活動」についてです。 本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

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